東洋医学診療
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東洋医学診療のご案内
このたび鍼灸治療と漢方薬、薬膳を取り入れた東洋医学による診療が可能になりました。
鍼灸治療については実際にご自身で治療を受けたことのある方以外にはあまりなじみがないと思いますので、簡単にご紹介いたします。
西洋医学では風邪を引いたら熱や咳などの症状をとめる、皮膚のかゆみがあればかゆみをとめる、というように異常のある部位に対しその症状を抑える治療をする、ということが行われます。これに対し、東洋医学では体をひとつの生命体ととらえ、体の不調は全体のバランスが崩れることから生じると考えます。
体に触れて確認することにより総合的に判断し、鍼やお灸を用いることでバランスを整え、体の不調を取り除いていくのが鍼灸治療です。
つまり、東洋医学では異常のあるところだけを抑え込むのではなく、根本的な原因を考えて治療していくのです。
鍼灸治療はまた、なんとなく元気がないなど病気ではないけれど不調を抱えている場合にも、病気になる前の予防として行うこともできます(未病治)。この治療法は苦痛をともなわないため、幼若動物や高齢で弱っている子にも無理なく行えます。
四肢麻痺で正常な姿勢を取ることができませんでしたが、元気になりました。
小さな子にも安心して行うことができます。
東洋医学東洋医学診療 Q&A
Q.鍼灸治療はどんな時に有効ですか?
痙攣などの神経症状、認知症、呼吸器症状、心臓病、関節の痛みや椎間板ヘルニアなどによる麻痺、嘔吐や下痢などの消化器症状、外傷など緊急疾患以外のほぼすべての傷病に対し有効です。
獣医師がその子の状態をみて行うことが可能か判断します。
また、不調はあるけれど検査で明らかな異常がみられない場合、がんや手術適応の病気であっても高齢などの理由で手術できない、などの場合にも不快感を取り除くことが可能です。
Q.鍼を刺したら痛くないですか?
非常に細い鍼を使いますのでほとんどの子が痛がらずに受け入れてくれます。
敏感な子には刺さない針で治療いたします。
当院の鍼灸治療では可能なかぎり鍼の数を少なく、かつ効果が得られるような治療を心がけています。
Q.お灸する時は毛を刈りますか?熱くないですか?
毛は刈らずに行います。熱さも感じないように行いますので火傷などの心配は要りません。
Q.どのくらいの間隔で治療が必要ですか?
その子の状態により、一週間に2回くらいから治療を始めます。
治療の効果を持続させるため、漢方薬や薬膳などの食事療法を併用することもあります。
Q.西洋治療と併用することはできますか?
西洋治療をした後に鍼灸治療を行うことでより治療を効果的にする場合もありますので、併用することも可能です。
Q.薬膳には特別な食材を使いますか?
薬膳はその子の体質や状態・季節などを考え、それに合うように身近な食材を選ぶので、必ずしも特別な食材を使うわけではありません。
当院では獣医師が作った薬膳フードブランド、「薬膳百香」の商品も取り扱っておりますので、普段のお食事にプラスして飼い主様も一緒に手軽に薬膳を楽しめます。
Q.漢方薬のみ処方してもらうことはできますか?
当院では基本的に鍼灸治療の補助として漢方薬を処方しています。
漢方薬のみの処方は行なっておりません。