各種予防診療・去勢手術

  • HOME
  • 各種予防診療・去勢手術

予防接種(ワクチン)

犬ではパルボウイルス感染症、ジステンパーウイルス感染症など致死的な病気の感染を予防する混合ワクチンと、国で指定されている狂犬病ワクチンの2種類があり、混合ワクチンは生後2ヶ月以降、狂犬病ワクチンは生後3ヶ月以降接種が可能です。
猫ではヘルペスウイルスやカリシウイルスといった主に風邪の症状や口内炎を起こす感染症(風邪といっても免疫の弱い子猫や、成猫であっても重症化すると亡くなってしまうこともあり、伝搬力も非常に強い侮れない病気です)や、白血病ウイルスなどを予防する混合ワクチンがあり、生後2ヶ月以降接種が可能です。

予防接種(ワクチン)

ノミ・ダニ予防

犬でも猫でも外に出る場合は特に、ノミダニ寄生に注意が必要です。
ノミは寄生するとかゆみを生じるだけでなく瓜実条虫という寄生虫を媒介します。また、ノミがいなくなった後もアレルギー症状が残る場合があります。
ダニも寄生により皮膚炎を生じる他、赤血球に寄生し貧血を起こす寄生虫を媒介したり、近年では人にも致死的な病気を生じるウイルスを媒介することが明らかになってきています。
ノミ・ダニには予防薬があり、従来の首の後ろにたらすタイプのものから錠剤、ジャーキータイプなど種類も豊富です。特に春〜秋にかけては寄生する機会も増えるのでしっかり予防することが大切です。

フィラリア予防

フィラリア(犬糸状虫)は蚊が媒介し、主に犬の心臓に寄生する寄生虫です。感染すると循環障害を起こし、咳や食欲不振、腹水などの症状がみられるようになり、やがて亡くなってしまうという恐ろしい病気です。
フィラリアも薬で予防できます、薬のタイプも豊富ですので自分の子に合ったものを選べます。初夏〜初冬にかけてしっかり予防することが大切です。

避妊去勢手術

避妊・去勢手術というと望まない繁殖を防ぐためのもの、と思われる方が多いと思いますが、これらの手術をしておくことで予防できる病気があります。

避妊手術をしていない女の子の場合、子宮蓄膿症(子宮に膿がたまる病気)や乳腺腫瘍(乳腺にできる腫瘍)子宮・卵巣の腫瘍などが生じるリスクが高くなります。特に猫では乳腺腫瘍は9割が悪性であるとされ、生後6ヶ月までに手術した猫に比べ手術していない猫では乳腺がんにかかる確率が7倍になるとの報告もあります。また、去勢手術をしていない男の子の場合、前立腺炎や会陰ヘルニア(肛門の近くの筋肉が薄くなりそこから腸や膀胱が出てしまう病気)肛門周囲腺腫(肛門周りにできる腫瘍)などが生じるリスクが高くなります。

これらの病気はいずれも治療に手術が必要となりますが、高齢期に発症することが多いため若くて健康な子に比べると麻酔のリスクも高くなってきます。
このようなことから、避妊・去勢手術は早期に実施することをおすすめしています。

予防接種(ワクチン)